中国の考古関係者が先ごろ行った発掘調査で、2500年前の周原遺跡に宮殿式の建物や工房だけでなく、9万平方メートルのため池と2000メートル以上の水路が存在していたことを確認し、この都城級の集落遺跡の水利施設に関する神秘のベールをはがした。
陝西省の周原一帯は周王朝の発祥の地とされており、漢代以降、周原では多くの青銅器が出土している。西周時代の青銅器が最も多く出土した地域で、「青銅器の故郷」と呼ばれる。
発掘を指揮した周原博物館の張亜イ(火+韋)館長は次のように説明した。ため池と水路の遺構は周原地区の中心部にあたる雲塘、斉鎮一帯にあった。東西に展開するため池と水路はつながっている。水路の両側には、これまでに発見された大型の宮殿式建築の生活区と骨器・土器工房の生産区が分布しており、周原遺跡の2500年前の水利施設が再現された。
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