北京・天津・河北一体化の概念がこのほど注目されている。日本新華僑報は1日の記事で、“日本の関東圏の経験を見ると、北京・天津・河北一体化において、交通網、特にレール交通網の建設推進が重要になってくる”と指摘した。
日本経済が高度発展した1950−60年代に、日本政府は野心あふれる“三大都市圏計画”を打ち出した。関東圏の経験のうち、最も注目すべきは交通の一体化だ。統計データによると、世界の大都市圏のうち、関東圏の人口が最多となっている。関東圏には3400−3700万人が定住しており、全国の約3割の人口を占めている。人口密集により、関東圏の交通網が非常に発達している。戦後間もなく、日本経済は高度発展を開始した。全国各地の労働力が、東京に押し寄せた。
東京の郊外に、新しい団地が誕生した。これらの地方には、戦前に建設された鉄道網があった。これらの新しい団地の外出問題を解決するため、日本政府は既存の鉄道に駅を新設し、車両を増やし輸送力を拡大した。同時に古い鉄道の延長、新しい鉄道の建設も、力強く推進された。
東京は現在、立体化・多層化された交通網を形成している。関東圏の鉄道網は非常に発展しており、都内23区だけでも6本の新幹線、12本のJR線、13本の地下鉄、27本の私鉄があり、他にも4本のレール交通があり、計62本となっている。オフィスビルが林立する新宿は毎朝、四方八方から集まるサラリーマンを迎える。新宿駅には5本のJR線、3本の地下鉄、さらに京王線と小田急線があり、レール交通が計10本に達する。新宿駅の1日の乗客数は364万人にのぼる。
習近平国家主席は2月26日に開かれた座談会で、“現代化交通網システムの建設に力を入れ、交通一体化を先行分野とし、高速・便利・高効率・安全・大容量・低コストの相互につながる総合交通網の建設を加速する”と強調した。関東圏の経験を見ると、北京・天津・河北一体化において、交通網、特にレール交通網の建設推進が重要になってくる。
“中国網日本語版(チャイナネット)”
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