利上げが不動産業に与える影響は、デベロッパーのコスト上昇と不動産購入者のローン返済の圧力上昇の2つがある。分譲住宅デベロッパーの平均粗利益率は35%以上で、適度な利上げが不動産業の利益に深刻な影響を及ぼすことはないが、取引の低迷や土地増値税の精算、予約金の厳格な監督管理など多くの圧力がある中で、利上げサイクルは不動産業の資金負担を増やすことになる。
3軒目の住宅購入への貸付が全面的に停止され、自己居住を目的とする住宅購入の割合は上昇している。この点から言えば、利上げが頭金比率の上昇に大きな影響を及ぼすことはない。しかし中国の金利は比較的低い水準にあり、さらにインフレ観測の高まりを考慮すると、利上げ圧力の不動産業への影響は続くと言える。
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