中国北部の元宵と南部の湯円は毎年旧暦の1月15日の元宵節には欠かすことができない。元宵節を目前にひかえて食品専門家に取材したところ、元宵と湯円はいずれももち米粉を皮として作られた円形の食品だが、製作技法に大きな違いがあり、食感や保存期間などもそれぞれ違うと語っている。
中国の老舗の食品ブランド「双合成」の太原柳北店で元宵を作る職人の楊さんによると、元宵と湯円はいずれももち米粉を皮にして作られた円形の食品で、北部では元宵、南部では湯円と呼ぶ。しかし元宵を作る時には餡を四角いかたまりにして、もち米粉を入れた籠に入れて振り、途中で水を加えてもち米粉を餡の上にくっつけ、球形に「ころがして」作るのに対し、湯円は餃子作りのように、もち米粉に水を入れて練り、餡を包んで作るという。
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