そのうち、東側の大型版築建物遺構は「回」字状の複数の周溝で囲まれていた。西側の遺構は三つの独立した建物からなり、そのうちの一つは古代文献に記された祭祀施設である「セン(土+單)=祭祀に使われた古代の平地=」の可能性がある。面積は約1000平方メートルで、北西側角の基層部から人の頭蓋骨が発見された。
考古関係者は、人柱かもしくは祭られた10体の遺体を発見した。彼らは体と首が切り離され、頭だけ、体だけのものや、人と動物を合わせて祭ったものが、それぞれの建物の基層部から見つかった。
方研究員は、大型環濠と祭祀遺構群の発見は、この遺跡が当時、潁河中流の重要で中心的な集落だったことを示していると述べた。
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