この数年の発掘調査により、瓦店遺跡からは夏代初期のものみられる比較的規格の高い遺物が大量に出土している。土器製の杯、人物の頭像、尾長鳥などで、符号、鳥、雲、雷、幾何学模様などが線刻されていた。白陶、黒陶、灰陶で作られた酒器のセット(カ〈禾の下に皿〉=酒を温めるのに用いた脚つきの器、杯、觚〈コ〉=杯のような古代の酒器など)がみつかり、玉器や占いに使われた骨などが出土した。
方研究員は次のように話している。文献の記載によると、河南省禹州市は古くから、夏人の主要な活動地域の一つで、昔から夏という地名がたびたび使われてきた。禹州瓦店遺跡が竜山期の中心的集落だったことが確認され、大型環濠、祭祀遺構群が発見され、高規格建物の遺構が出土したことは、文献に記載された夏の陽タク(羽の下に隹)、鈞台がともに禹州にあったことに関係しており、禹と啓の陽タクや鈞台と関係がある可能性が高い。
(新華網日本語=中国通信社)
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