河北省の邯鄲市が管轄する武安市、渉県、磁県などで、明代と清代の地震について記された石碑が多数発見された。先ごろ行われた文化財調査で発見されたもの。石碑の内容は、地震や復興などの状況を記したもので、中国の地震史の研究にとって貴重な手がかりを提供した。邯鄲市文物局が明らかにした。
邯鄲市文物局の王興・局長は次のように述べた。渉県で発見された石碑には、明代嘉靖34年(西暦1555年)12月のある日の真夜中に発生した地震について、千字を使って当時の状況が記されていた。武安市で発見された3カ所の清代道光(西暦1820年から1850年まで在位)年間の石碑には、震災後の廟や村の復興状況が記されていた。武安市磁山鎮の石碑には、道光25年(西暦1845年)4月22日に地震が発生し、村の南にあった井戸が枯渇し、村民が資金を出し合って新しく井戸を掘ったことが記されていた。邯鄲市磁県観台鎮の廟からは、「道光庚寅4月22日戌の時、地面が雷のような音を立てて震え、山が崩れ、地が裂けた」と記された石碑が見つかった。
文化財専門家によると、これらの石碑は地震の発生時間、場所、震災や復興の状況などを記録しており、中国の地震史を研究する上で貴重な資料になるという。
(新華網日本語=中国通信社)