河北省武安市冶陶鎮固鎮村の邯長鉄道(邯鄲~長治)複線化工事の現場で先ごろ、保存状態が良く、盗掘されていない戦国~漢代の墓が見つかり、貴重な遺物が出土した。
専門家によると、墓は戦国晩期か秦朝のものとみられ、中原地区では珍しいものだという。印章は秦代の官印として作られたもので、文字は識別できず、墓主は秦の貴族か武将の可能性がある。
墓は竪穴式土坑墓で、遺体は四肢を曲げた状態で横向きに埋葬されており、内棺と外棺に収められていた痕跡がある。出土した遺物には青銅製の鼎、皿、壺などの器と青銅製の環、帯留め、印章、白玉の鳳凰、青玉の剣の柄、白玉の装飾品などの玉器、さらに口縁部に銀がはめ込まれた器物もあり、漆器か木器の可能性がある。このほか副葬品として土器製の壺、皿、碗などが出土した。
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