中国の考古関係者は先ごろ、山東省諸城市の白亜紀恐竜地質公園恐竜洞の化石隆起帯で学術発掘を行い、長さ5メートル、幅3メートル、高さ2メートル、重さ30トンの恐竜の各部位の化石を含む礫岩を発見した。この礫岩はその形状から「恐竜キューブ(原語=竜立方)」と名付けられた。
諸城市恐竜文化研究センターと中国科学院古脊椎動物古人類研究所の専門家は次のように述べた。「恐竜キューブ」では、肋骨、脊椎、仙骨、肩甲骨、尾椎骨などの化石の存在が確認されている。各部位の化石は交差し、重なり合い、不規則に礫岩の中に埋め込まれている。めったに見つからない頭蓋骨の化石も含まれていた。体のほかの部分と比べ、頭蓋骨は残りにくい。これほど完全な頭蓋骨が見つかることは珍しい。
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