トルファンで出土したミイラと関連遺物の展示が19日、新疆トルファン博物館で始まった。展示されたミイラは3000年前のものから、清代のものまで多岐にわたる。専門家によると、展示品にはトルファンのほぼすべての時代のミイラが含まれており、全部が自然に形成されたもので、中国の他の地域で出土したミイラやエジプトのミイラとは根本的に異なるという。
トルファンは世界で最も多くのミイラが見つかっている地域で、発掘されたミイラの中で最も古いものは3200年あまり前のものだという。考古関係者はこの地域で、春秋戦国、漢、魏晋、南北朝、唐などの時代に埋葬された古代のミイラを発見している。
記者は19日、開館と同時にミイラ陳列館に入った。あるガラスケースには、体を曲げた男性のミイラが低い木のベッドに寝かされており、体の中央部は白い布で覆われていた。「彼」は今から約2000年前に生活していたという。
ミイラ館の丁蘭蘭館長は次のように説明した。このミイラはトルファン地区ピチャン県の海古墓地から出土した有名なシャーマンのミイラだ。2003年、考古関係者は海古墓地で緊急発掘を行い、この変わった衣服を着て、副葬品とともに埋葬されていた神秘的な男性のミイラを発見した。
このミイラの年齢はだいたい40歳で、出土時に毛織の服とズボンを身につけていた。表情は穏やかで、貝殻で装飾した色つきの毛糸の帽子をかぶり、メノウとトルコ石で作られた首飾りをつけていた。左手には木の柄がついた青銅製の斧を握り、右手には銅片が埋め込まれた木の棒を握っており、原始的なシャーマンの様子を色濃く残していた。
2006年、考古関係者はミイラの衣服を脱がせ、多くの貴重な歴史的情報を手に入れた。