歴史書の記載によると、西暦1307年1月、成宗テムルは元大都で崩御した。その年の5月、テムルのおいで、アムガの弟であるカイシャンが元上都で即位した。
王局長は次のように述べた。当時の習慣に基づいて、魏王アムガは諸王の長として、カイシャンの即位式を主宰したと考えられる。元上都遺跡の発掘が進めば、魏王石碑片と関係のある新たな資料が発見される可能性もある。
元上都は内蒙古自治区正藍旗の草原に位置し、約740年の歴史を持つ。西暦1260年、世祖フビライがこの地に都を建設した。1264年に現在の北京に元大都が建設されると、二都巡幸制度が確立された。元上都と元大都は元王朝が交代で使用した首都で、11帝100年あまりのあとに、元代末期に起きた農民蜂起の戦火によって焼かれた。
2012年7月、ロシアのサンクトペテルブルグで開かれるUNESCO(国連教育科学文化機関)世界遺産委員会では、元上都遺跡の世界文化遺産への登録の是非について正式に投票が行われる。
(新華網日本語)