中国の鉄鋼生産は1~9月期もかなり大幅に増え、国内市場の鋼材価格は小幅な動きをみせた。鉄鋼企業は1~9月期も低収益状態が続き、製品構成の構造的矛盾は一段と鮮明になった。中国鉄鋼工業協会が31日の2011年第4回情報発表会で明らかにした。
1~9月期の全国の粗鋼生産量は前年同期比10・7%増の5億2573万5000トンで、銑鉄生産量は10・4%増の4億8551万7000トン、鋼材生産量は13・9%増の6億6728万9000トンだった。
中国鉄鋼工業協会の張長富副会長兼秘書長は次のように説明した。1~9月期の1日あたりの粗鋼生産量は192万5800トンで、第4四半期も同じようなペースが続けば、年間の粗鋼生産量は7億トンに達するだろう。しかし、市場の需要の影響を受けているため、粗鋼の生産量は下半期に入ってから前月比の伸びが鈍化しており、特に10月の1日あたりの粗鋼生産量は前月より大幅に減少している。
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