国務院の温家宝首相は9日、国務院西部地区開発指導小組会議と国務院東北地区等旧工業基地振興指導小組会議を招集して、「西部大開発『12・5』計画」と「東北振興『12・5』計画」を討議、採択した。李克強副首相も会議に出席した。
会議では以下のことが指摘された。
西部地区は依然中国の地域発展の「欠陥」であり、全面的な小康社会(ややゆとりのある社会)建設の難しい点かつ重点である。第12次5カ年計画(2011~15年 「12・5」)の時期に西部大開発戦略を地域発展戦略徹底実施の優先事項として堅持し、経済、社会の長期的、持続的、安定的で比較的速い発展の維持に努力して、地域総生産と国民所得の伸びが全国平均水準を上回るようにしなければならない。すなわち
▽主体機能区〈注〉を明確にして、重点経済区、農産品主生産区、重点生態区、資源富化区、国境開放区、特殊困難区に対し、個別の指導を行う。
▽引き続きインフラ建設を優先して、特に交通と水利の二つの重要分野を重視する。適度に先行し、機能が揃った、安全で効率の高い近代化されたインフラシステムの構築を急ぐ。