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この小説は母親が苦しみながらも子供を育て上げ、上官金童(主人公)を命のように大事にする物語である。この小説の意味するところは、人間はこの宇宙の中で最も貴重な存在で、命には反駁できない意味があり第一の本質だということ、「種」の繁栄と生殖(即ち上官金童の寵愛の受け方)は圧倒的で、何事にも代え難い意義があるということである。生命の継承、継続は、人間が永久不変の存在である源泉であり、命の存在があるからこそ自分自身の価値と意義を表現できる、これがこの世の全てである。この小説はこの意義の上に立ちながら、人間は歴史の主体であるだけでなく、美の主体、生命の継承と継続という点でも称賛されるべきである、と提示している。生命がない宇宙と世界は、いくら美しくても醜くても、いくら純潔でも不潔でも、いくら卑劣でも高尚でも、何の意味も持たない。だからこそ、私たちは『易伝』の中の「天地之大徳曰生(この世で最も偉大な道徳とは生命を大切にすることである)」という本当の意味を悟るのである。この小説、作者・莫言の奥深さは、この非常に簡単で普遍的な道理を、母親が子供を連れてくじけることなく生き延びるという生命の過程に含意させた点にある。
翻訳:寧 顕剛 菅井 温子「東北サイト日本語」
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