『白檀の刑』は莫言が五年間、心を打ち込んで完成させた長編新作である。この絶妙でみごとな構成の小説は、1900年にドイツ人が山東省で膠済鉄道を修築したこと、袁世凱が山東の義和団運動を鎮圧したこと、8カ国連合軍が北京を攻め落とし慈喜がパニックになって逃げたことを背景に描かれる。揺れ動く筆運び、悲しみと喜びの激情、遠い将来を見通す思想を用いながら、「高密東北郷」で起こった感動的な農民運動、ぞっとするような拷問、手に汗握る愛情を生き生きと描き出した。
翻訳:寧 顕剛 菅井 温子「東北サイト日本語」