観光客にとって最も恐るべき悪夢はなんだろうか。一番楽しいことは何だろうか。あれこれと考えた日本人は、ついに答を見つけた。「どちらもトイレに関係がある」ということだ。新華網が伝えた。
日本紙「読売新聞」が紹介した情報通の話によると、日本政府は全力を上げて、世界に向けて「トイレ外交」を展開しようとしている。日本がもつ技術的な強みを武器に、国内の観光スポットや空港に「最良のトイレ」を建設して、世界中の観光客を呼び寄せようとしているという。
フランス通信社(AFP)によれば、日本のトイレは技術のウェイトが高く、設計は人に優しく合理的で、世界の観光客たちを数多く「征服」してきた。たとえば米国のポップスの女王・マドンナや映画スターのウィル・スミスは、日本のトイレの清潔さや快適さを褒めちぎっている。
公共のトイレも個人宅のトイレも、電源が入っているのが基本的な特徴だ。自動温め機能がついており、寒くなっても便座が冷たくてびっくりするようなことはない。またトイレのグレードに応じてさまざまな機能がついており、人の動きを感知するセンサー、消臭機能、流水音を流して使用音を消す機能などさまざまだ。
「悪魔は細部に宿る」などというが、トイレの洗浄便座の水量が多すぎれば、服を濡らすような困ったことにならないのだろうか。日本のデザイナーはさまざまな水量を細やかに設定し、困った事態を最大限に防いでいる。また日本のトイレは省エネや節水を非常に重視する。
匿名の情報通は、「日本は観光客が多く訪れる空港や観光地により多くの『ハイテクを詰め込んだトイレ』を設置しようとしており、またPR映像の中でこうしたトイレの快適さを重点的に宣伝する計画だ」と話す。
日本政府は今年夏に「トイレ外交」の最終プランをうち出す予定で、2020年の東京五輪前に世界の観光客に大々的にアピールするという。
消息筋は、「きれいなトイレ、配慮が行き届いたトイレは、(日本の)観光産業にとってプラスになる」と予想する。
「人民網日本語版」
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