中国科学院過程工程研究所はこのほど、高い計算能力を誇るスーパーコンピュータ「天河1号」のGPUを利用し、分子動力学シュミレーションを実行、分子シュミレーションの世界記録を達成した。新華網が12日に伝えた。
同研究所の研究員である葛蔚氏によると、同研究所は「天河1号」に搭載された7168個のNVIDIA製GPUを利用し、大規模な分子動力学シュミレーションを実行。太陽電池や半導体産業でよく使われる結晶シリコンのミクロ挙動を解明した。このシュミレーションのために記述されたプログラムは約1万行にのぼり、うちコア部分の計算は約2千行のCUDAコードにより実施された。最終的に、単精度浮動小数点演算の持続的な処理速度は1.87ペタフロップスを達成した。
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