米国防総省は24日、「中国の軍事・安全保障に関する年次報告書」を公表した。報告書は「米国は強大で、繁栄する、成功した、国際規範を強固にし、世界の安全と平和を強化する中国を歓迎する。国際平和維持、海賊取り締まり、人道救助などの活動への中国の一層の参与を認める」とする一方で、中国軍の近代化について「外交的優位または紛争解決に有利な能力の獲得に用いられるおそれがある」との懸念を示している。
シファー米国防次官補代理は24日の記者会見で、中国の求めている能力が地域の軍事バランスを破壊し、誤解や誤った判断の危険性を高め、地域に緊張と不安をもたらすことへの懸念を表明した。
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