~中国絵画芸術国際研究討論会に参加して~
斎藤文男(南京大学日本語学部専家)
2011“中国百家金陵画展”の一環として「中国絵画芸術国際研究討論会」が10月15日、南京市内のホテル「紫金山荘」で開かれ、私も講演者の一人として参加した。この中で私は、大人も子供も絵本をたくさん読んでほしいと提案し、中国文化の振興・向上を願った。絵画や芸術は画家や作家だけが創り上げるのではなく、それを鑑賞する人があって成立するものだ、と思うからだ。鑑賞者の素養や感受性を高めるために、子供の時から絵本に親しみ、画家の方々も絵本にどんどん絵を提供してほしい、と会場の画家や美術関係者に訴えた。子供の時に絵本から得た感動や鑑賞力は、その後の人格形成にも大きく影響するはずだ。そのことが、文化国家を振興する基盤になるのではないか、との考えからだった。話を終わったあと、「よかった」と言って、握手を求めて賛同する人が多かったのは心強く感じた。
国内外の学者や専門家が参加して初めて開かれた美術創作に関するシンポジューム
◇ 8カ国・地域からも参加◇
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