中国の海洋石油最大手、中国海洋石油有限公司(CNOOCLtd、中海油)は22日、全額出資子会社の中海油東南亜有限公司(CNOOC Southeast Asia Ltd.)がインドネシアの石油生産事業のワーキングインタレスト(作業権益)を約2億1200万ドルで売却したと発表した。
それによると、中海油東南亜はCNOOC・ONWJ Ltd. をインドネシアのEMPインターナショナルに売却した。CNOOC・ONWJは中海油の全額出資子会社で北西ジャワ沖鉱区(ONWJ)の生産物分与契約で36・7%の作業権益を保有。同鉱区の今年1―9月の1日当たり原油生産量は石油換算6万2000バレルに達した。
中海油の李凡栄最高経営責任者(CEO)は今回の売却について資源、収益、リスクを考慮し、資産配分のバランスと最適化をはかる戦略に沿ったものと強調した。
中海油のONWJプロジェクトにおける純保有埋蔵量は昨年末時点で石油換算2226万バレル。
中海油は今年上半期の純益が前年同期比55%減となった。減益の理由として石油・天然ガス生産が増えた一方、金融危機による世界的な景気後退で、需要が減り、値下がりしたことを挙げている。
(新華網日本語)