21世紀の初めの10年間、十数カ国の大国が国際社会を主導し、それぞれの思惑が交錯したが、利益を統合するには遠く及ばなかった。中国の国情は特殊であり、その他の大国と複雑な駆け引きをしている。中国人のこれらの大国に対する印象も、駆け引きの中で徐々に形成された。「環球時報」の運営サイト「環球網」は2011年11月29日、各国に対する第一印象に関する調査を開始した。同調査はネット上で、米国、日本、ロシア、インド、英国等の10大国に対するおおまかな印象を調査し、各国に対して10-30のキーワードを設定した。半月間に渡る投票により、投票数が30万票を超え、同サイトが実施した投票の最高記録を樹立した。
◆日本:嫌中、変態
歴史の流れと現実の衝突を背景に、一部の日本メディアが中国に対する懸念を深めている。これを受け、中国人ネットユーザーの日本に対する第一印象は、「嫌中」が得票率6.9%(計2万2251票)で1位となった。この割合は際立って高かったわけではないが、日本の中国との競争、そして中国の台頭を抑えようとする意図が、中国人ネットユーザーの共感を呼んだ。また日本メディアでしばしば取り上げられる「電車男」、「変態オヤジ」等の卑猥な男性イメージにより、「変態」が6.8%の得票率で、日本に対する第一印象の2位となった。
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