2012年2月29日、シティバンクが香港の富裕層減少に関する調査結果を発表したことを受け、香港紙・文匯報は“富裕層の減少は香港が金融サービス業に依存しすぎていることが主因であり、産業構造の多角化が必要である”と説いた。中国新聞網が伝えた。
シティバンクが28日に発表したレポートによると、香港で100万香港ドル(約1037万円)以上の流動資産を所有する富裕層は2011年に52万7000人で、前年比3万1000人減となった。
富裕層減少の最大の原因は、香港経済が金融業に依存しすぎていることにある。欧州各国の財政危機などの影響で、昨年の世界の株式市場は大きな調整を余儀なくされた。その中でも香港市場は深刻な影響を受け、ハンセン指数の年間下落率は25%にも達し、株式市場の不振が富裕層の資産を直撃した形となった。