防衛省防衛研究所は30日、報告書「東アジア戦略概観2012」を発表した。
同報告は「朝鮮の核開発、ミサイル開発問題は深刻化しつつある。朝鮮の核弾頭小型化がさらに進展して弾道ミサイルへの搭載が可能となれば、日本を含む近隣諸国にとっては大きな脅威となる」と指摘。また、「朝鮮は弾道ミサイルの射程延伸や移動式発射機の安定性・機動性の向上にも注力しているとみられる。朝鮮は2006年と2009年の核実験に続き、3回目の実験を行い得る態勢を維持しているものと思われる」、「金正恩・朝鮮人民軍最高司令官を最高領導者とする新体制は、国威発揚や体制基盤の強化、軍事能力の対外的示威、さらに外国からの支援を引き出す手段として、ミサイル発射や核実験などの挑発的行動を行う可能性がある」とした。
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