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「哭壁」の前に菊花を捧げ、哀悼の意を示す南京大虐殺の生存者 |
毎年恒例となっている「南京大虐殺犠牲者遺族による清明節追悼式典」が4日、侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館内の犠牲者氏名が書かれた石碑(通称:哭壁)のある小広場で行われた。揚子晩報が伝えた。
初春の太陽の光が樹木の枝から射し込み、「哭壁」前の地面をちらちらと照らしている。見学に訪れた人々は誰もが無言で、犠牲者の氏名の下に真っ白で精純な菊の花をそっと置いて通り過ぎていった。
大虐殺の生存者である夏淑琴、常志強、楊翠英、馬庭宝、向遠松、梅寿蘭、余子清の各氏や犠牲者の親族30人あまりが、早い時間から式典会場で待機していた。午前9時、清明追悼式典が始まった。夏淑琴さんとその娘さんが一番先に香炉が置かれたテーブルに向かい、「哭壁」に書かれた名前をじっと見つめ、小さな声でその名を呼んだ。夏さんは堪え切れずに涙を流した。
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