中国人材派遣大手の知聯招聘(Zhaopin.com)と北京大学社会調査研究センターが共同で発表した「2012年度中国職場人平衡指数調査研究報告」によると、中国勤労者の一日平均労働時間は8.66時間だった。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同報告は、サンプリング法による全国の勤労者約3万人を対象としたアンケート調査をもとに完成した。これによると、勤労者の一日あたり平均睡眠時間は7.33時間、労働時間は8.66時間、通勤時間は往復0.96時間。
大都市別に見ると、広州の勤労者の平均労働時間が最も長く9.02時間。一日の往復通勤時間が最も長かったのは北京の勤労者(1.32時間)、一日平均睡眠時間が最も短いのは広州の勤労者(7.18時間)だった。
勤労者の余暇時間に関する調査によると、「学習・充電」「スポーツ・フィットネス」「家事労動」「レジャー・娯楽」など7大主要活動のうち、勤労者が日常的に休暇に費やす時間は一週間に20.5時間と、かなり少ない傾向が見られる。
勤労者の仕事に対するストレス関連調査では、業務内容、職場内の人間関係、業務担当の曖昧さや業務上の衝突、職業上の発展、労働時間のバランス、組織の将来性などが、勤労者が働く上で主なストレス源となっている事実が明らかになった。
労働時間の配分については、勤労者の平均労働時間は全体的に見て、かなり合理的だった。勤労者の余暇利用に関しては、大多数の人が余暇時間を「自宅」で過ごしており、スポーツなどで身体を鍛える時間は、週に1時間にも満たないという現状が浮き彫りになった。
知聯招聘のマンパワー関連専門家は、「生活上のストレスがますます高まっている現在、勤労者は仕事が余暇の時間をじわじわ浸食する『植民地化』現象を何とかして食い止めなければならない。日々の生活における前向きな心構えが仕事とプライベート生活のバランスを取る上で重要な鍵を握っている」と指摘した。
「人民網日本語版」
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