日本映画は第65回カンヌ国際映画祭で不調に終わった。「ある視点」部門に日本監督の若松孝二氏の作品「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」が入選したに止まり、なんとか面子を保ったに終わった。

高梨臨
映画祭で評判が今ひとつだっただけでなく、非難も浴びていた。イランのベテラン映画監督であるアッバス・キアロスタミ(Abbas Kiarostami)氏の作品で入選した「LIKE SOMEONE IN LOVE」は、日本をテーマとして創作された。現代の日本の映画について、アッバス・キアロスタミ監督は「今の日本の映画はすでにハリウッド化してしまった。日本では少しも目新しくないハリウッドモデルの映画しか見られない。まだすばらしい日本の映画を鑑賞できていないだけかもしれないが、すでに見た日本映画には確かに興味を持たなかった」と語った。

映画「LIKE SOMEONE IN LOVE」のスタッフ
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