イタリア人のシルビオ・ブリギョーネ氏(60)は2004年に訪中し、現在は青島のある機械・電力設備企業の董事長を務めている。ブリギョーネ氏は今月、中国の「グリーンカード」を取得し、晴れて「青島人」となった。同氏は「ついに中国と『結婚』できた」とうれしそうに語った。
いわゆる中国の「グリーンカード」とは「外国人永久居留証」のことだ。これは中国での永住資格を持つ外国人の身分証明書となる。外国人はパスポートとこの「外国人永久居留証」を提示することで、中国への自由な出入りが可能となる。新京報が報じた。
▽中国にもある「グリーンカード」
ブリギョーネ氏は中国のグリーンカードを取得したため、今後10年間はビザが必要ない。出張するときは、グリーンカードを携帯すれば良いのだ。
イタリア独資企業・青島畢勤機電有限公司の董事長であるブリギョーネ氏は仕事の都合で出張することが多く、中国国内のみならず、日本、韓国、ブラジル、米国、欧州などを飛び回る生活を送っている。
ブリギョーネ氏の助手を務める李琳琳さんによると、ブリギョーネ氏はこれまで外国籍だったため、1年間の居留許可(就労ビザ)しか持っていなかった。このビザは毎年更新の際、青島で手続きしなければならず、その期間は青島を離れることができなかった。このようなビザの問題で、これまでに大事な出張をキャンセルしたことが幾度かあったため、ブリギョーネ氏はもっと長期間のビザを申請しようと思い立った。青島氏出入境管理局に問い合わせたところ、中国の「グリーンカード」を申請してはどうかと勧められた。同氏は昨年申請資料を提出し、今年5月に発給の通知を受け取った。
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