日本にやって来た中国人実習生が、給料をピンハネされ、毎日夜遅くまで残業を強いられることは珍しくない。さらに由々しき問題は、多くの実習生が、日本で人権が十分に尊重されていないと感じていることだ。5人の女性実習生が28日、実習中の工場に対する訴訟を起こし、「奴隷のような扱い」を即刻止めるよう求めた。日本新華僑報網が29日付で伝えた。
毎日新聞の報道によると、5人の中国人女性実習生は28日、長崎地裁に訴状を提出、工場側が彼女らに長時間労働を強制し、また、給料の支払いを滞っていたことなどを訴えた。5人は工場側に4500万円(約360万元)の損害賠償を求めた。訴状によると、5人は2006年に訪日、下着工場で縫製の仕事に就いた。工場側は、彼女らが逃亡しないよう旅券を没収、3年間にわたりほぼ毎日、長時間労働を強いた。残業時間は1週間で45時間に及んだ。また、工場が彼女らに支払った賃金は、法律で定められた最低賃金のわずか半分ほどだった。
訴えを起こした実習生のひとりである李さんは、昼も夜もなく働きつめたが、日本人従業員と同じ待遇は得られなかったと裁判官に訴えた。休憩は昼食時にほんの僅かだけ許されたが、トイレに立つ時間も時間を図られ、かな賃金からその分を差し引かれたという。実習生に対する工場の態度は、まるで奴隷に対する対応だった。そのため、5人は訴訟を起こす決心をした。
「人民網日本語版」
|