中国社会科学院は11日、就職に関する年度青書「2012年中国大学生就職報告」を発表した。2011年の卒業生のうち、47%が「自分の就職について満足している」と答えた。このうち学部卒業生の満足度は50%、高等職業学校卒業生は44%だった。人民日報海外版が伝えた。
就職青書によると、2011年に大学学部を卒業した人のうち、卒業後半年経った時点での就職率が最高だった専攻学部は工学(92.5%)、最低は法律学(86.8%)。高等職業学校卒業生の場合、就職率が最高だった専攻はバイオケミカル・薬学関係(92.5%)で、最低は芸術デザイン・マスコミ関係(83.2%)。
組織タイプ別で見た場合、卒業後3年経過した2008年大学卒業生の就職満足度が最も高かった組織は、「政府機関・科学研究機関(学部卒業生53%、高等職業学校卒業生46%)」で、満足度が最も低かったのは、「民間企業・自営業(学部卒業生33%、高等職業学校卒業生28%)」だった。
職種別で見ると、大学学部を卒業して3年経過した人の就業満足度が最も高かった職種は、「徴税業務従事者(72%)」で、最低は「化学設備操作・管理員(19%)」。高等職業学校を卒業して3年経過した人では、就業満足度が最高だった職種は「金融サービス販売(59%)」で、最低は「工業エンジニア(7%)」だった。
業種別では、大学学部卒業後3年経過した人が最も満足している業種は「経済発展改革管理業(66%)」、満足度が最低だったのは「村民委員会や住民委員会を含む末端の住民自治組織(20%)」。高等職業学校卒業生の場合は、3年後の満足度が最も高い業種は「中国人民銀行、中国保険監督管理委員会、中国証券監督管理委員会(62%)」。
2012度大学学部卒業生の就職状況を見ると、「レッドカード(警告)」が出されている専攻学部は、アニメーション、法律学、バイオテクノロジー、生物科学・工学、数学・応用数学、スポーツ教育、英語、国際経済・貿易。
2012度大学学部卒業生で、就職に比較的有利な専攻学部は、地質工学、港湾航路・海岸工学、船舶・海洋工学、石油工学、採鉱工学、天然ガス輸送工学、鉱物加工工学、装備・制御工学、水文・水資源工学、監査学。これら専攻学部の卒業生の就職率と初任給は、高水準を保っている。
「人民網日本語版」
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