北京協和医院はこのほど、国内のエイズウィルス(HIV)感染者の14.6%がB型肝炎にも感染しているとする同医院感染内科の李太生教授らの研究結果がこのほど、世界のエイズ研究分野で最も有名な雑誌「AIDS」誌上に発表されたと明らかにした。人民日報が伝えた。
長期にわたる模範的な「カクテル療法(各患者の病状に応じて複数の薬を組み合わせて投与し、症状を抑える治療法)」によって、エイズ患者の体内のエイズウィルスを有効に抑え込むことが可能となり、性的接触によって感染したエイズ患者の死亡率は毎年低下している。一方、肝臓、腎臓、心臓血管系、神経系の各疾患や糖尿病などの代謝性疾患を併発することが、患者の健康状態を悪化させる主な原因となっている。このうち、肝炎の併発は、有効な「カクテル治療」を施した後のエイズ患者死因トップとなっている。
一方、国産トップレベルの抗HIV薬の治療効果は肝炎感染の影響を受けず、これら抗HIV薬が肝細胞毒性を引き起こす確率もかなり低いことが確認された。
「人民網日本語版」
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