G20サミット中国代表団は17日、メキシコ・ロスカボスでプレスブリーフィングを開いた。朱光耀財務次官がG20サミットについて説明したほか、于平・中国国際貿易促進会副会長がG20ビジネスサミットについて、外交部の秦剛報道局長が胡錦濤主席とメキシコのカルデロン大統領、エチオピアのメレス首相との会談について各々説明した。会場には中国の記者だけでなく米国、日本、スペイン、メキシコなどの大手メディアの記者も大勢駆けつけた。
スペイン・EFE通信の記者は人民日報の記者に「国際通貨基金(IMF)増資問題においては、中国に代表される新興国の立場や主張が極めて重要だ」と率直に指摘した。G20サミットの取材は3回目という共同通信の清水敬善記者は「日本メディアは欧州債務危機の自助努力、およびIMF増資を通じた外部支援の獲得に大変注目している。今日は中国の声を聞くためにわざわざ来た」と述べた。
プレスブリーフィングでは深刻化する欧州債務危機について各国の記者から朱氏に質問が相次いだ。
朱氏は「より繁栄する富強な欧州、より繁栄する統一されたユーロは欧州にとってプラスであり、中国、世界にとってもプラスだ」と強調。「欧州債務危機は現在困難な段階にある。だがわれわれは欧州自身の努力にG20と国際社会の協力が加わることで、欧州は一時的な困難を必ず克服できると信じている」と表明した。
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