中日国交正常化40周年を記念し、民間交流を盛んにするため、23日、千葉や東京などの大学10校余りの中国人留学生100人近くと日本の友人が一緒に千葉県内の海岸で約1㌔にわたりごみ清掃を行った。
数日前の台風のため海岸には、さまざまな生活ごみが打ち上げられていた。午前10時、留学生約100人はそろいのブルーのTシャツを着て、千葉市稲毛海浜公園に集まった。ごみを入れる袋やごみをつかむ道具、手袋を受け取り、六つの班に分かれて海岸を清掃した。
留学生らは可燃ごみ、不燃ごみに分別し、海岸の管理事務所が指定したごみ置き場に集めた。2時間近くの清掃で、ごみは小山のように積み上げられた。
清掃活動に参加した日本人の橘定昭さん(70)は新華社記者に、中国からの留学生が余暇を利用して日本の環境保護に貢献していることに非常に感激していると語った。民間の意識調査で日本国民の対中感情が悪化していることが示されたが、橘さんは次のように話していた。“多くの人はメディアを通じて中国を知るだけで、中国人と触れ合うことがない。留学生とこのように近くで触れ合い、中国人が非常に友好的なことを感じた”。今後、橘さんは自分の子どもたちも清掃活動に参加させたいと考えており、また日本のメディアに連絡して、こうした活動を報道するよう求め、国民の対中感情を改善したいとしている。
清掃を担当している海岸事務所職員の大森さんは記者に次のように語った。毎年多くのボランティア団体が来て清掃しているが、中国人留学生の団体は唯一、ここで清掃を続けている外国人組織だ。台風の後でごみが多く、現在、事務所職員は2人だけで、清掃には2―3日かかる。中国人留学生の活動は本当に大助かりだ。
今回のボランティア活動を組織した全日本中国留学生学友会の宋武・副会長は次のように説明した。一人の留学生として、地元の人たちと一緒に美しい海洋環境を守る責任がある。海岸の清掃活動は2010年に始まった。この年、中国青海省玉樹地震が起き、当時、千葉県の中国人留学生が募金活動を行い、60万円が集まった。そのお礼として留学生は千葉の海岸清掃のボランティア活動を行った。今年は東京の大学からも留学生が参加した。昨年は3・11大震災のため中止されたが、留学生は自発的に20万円余りを被災地に寄付した。
宋副会長は、下半期にもこうした活動を行い、中国人留学生と日本国民の交流を深め、国民の間の友好的感情を増進するため留学生ならではの貢献をしたいと語った。
(新華網日本語)
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