日本、米国、韓国は21日から22日にかけて、済州島の南方沖で合同軍事演習を実施した。注目が集まるこの演習で、日米は力を示そうとする一方で、韓国は控えめな姿勢を示した。3国がそれぞれの考えを胸に秘めているため、歩調を合わせるのが難しく、演習の調子を狂わせた。
韓国国防部によると、米韓海軍と日本の海上自衛隊は駆逐艦、軍用後方支援艦、対潜ヘリコプターなどを出動させ、海上救助と迎撃の訓練などを行った。米国防総省は、日米韓は米国のハワイ沖と日本海で何度も海上救助の合同演習を実施しているが、米軍の空母と日本の自衛艦が朝鮮半島沖の3国合同演習に参加するのは初めてだと発表した。
米国のアジア太平洋地域の重要な盟友である日本と韓国が米国と軍事演習を行うのは奇妙なことではない。しかし、韓国と日本の間に歴史や領土などのわだかまりがあるため、米韓、日米の軍事演習は頻繁にあっても、3国の合同演習は少ない。日本の「産経新聞」は、「米国が中間としての役割を果たさなければ、日韓両国の(軍事演習の)協力は実現しない」と論じた。
日米韓の係争の「仲裁役」である「アンクル・サム」の意図はわかりやすい。アジア太平洋回帰という戦略的考えがあるにしても、朝鮮半島でイニシアチブを取ることが目的だとしても、米国は日韓との盟友関係を打ち固め、共同作戦能力を強める必要がある。実際、昨年開かれた日米の外相・防衛相会合(2+2)で、日米韓の合同軍事演習計画は議題に上がったが、韓国側の反対を受けた。
3国の合同演習を実現させるため、米国は米韓合同演習を2段階に分けて実施することを提案。6月21日から22日にかけて海上救助の日米韓合同演習を実施し、23日から25日にかけて米韓軍事演習を実施し、これには米韓両軍だけが参加するというプランだ。
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