
中国語情報サイトの日本新聞網は7月5日、『日本社会にはなぜ物乞いがいないのか』とする記事を発表した。内容は下記の通り。
今夜、東京では小雨が降った。中国の江南地方と同じく、現在は梅雨時だ。
帰宅する途中、一人の老人が自転車に乗り、空き缶を詰めた袋を積んでいた。翌日は資源ゴミ収集日のため、この老人は収集業者が来る前に、居酒屋の店員が退勤時に捨てた空き缶をすべて持ち去ったのだろう。
一台の自転車が前後に数百個の空き缶を積む。私は好奇心に駆られ、「いくらで売れるのか」と老人にたずねた。個人による空き缶の収集は、厳密に言えば違法行為であり、地方政府が収入の一部を失うことになる。そのため老人は私に対して警戒を強めた。
老人は雨に濡れた3本の指を伸ばした。雨の中これほど苦労しても、これらの空き缶は3000円でしか売れないのだろう。今夜はこの老人にとって、週に一度の「書き入れ時」だったのだ。老人はこのお金でカップ麺と豆腐を買い、日本酒を手にし、橋の下のビニールシートで囲った家で、今夜の収穫を楽しんだ。
この老人はホームレスだった。統計データによると、東京都のこのようなホームレスは、2000人以上に達する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」
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