大手自動車メーカーが発表した上半期販売データは、中国自動車市場の冷え込みを反映した。今年上半期、中国の自動車販売台数の増加率は、14年ぶりの低水準となった。中国自動車工業協会は通年の販売予想を下方修正し、前年比の増加率を8%から5%に引き下げた。中国ブランド車の市場シェアは、30%以下に低下した。中国自動車工業協会の董揚秘書長は、「中国ブランド車は今年下半期はおろか、今後2-3年間に渡り業績が上向くことはない。約半数の中国ブランド車が市場から淘汰されるだろう」と指摘した。上海証券報が伝えた。
中国自動車市場は、すでに急ブレーキがかかっている。中国自動車工業協会の統計データによると、今年上半期の中国の自動車販売台数は、前年同期比2.93%増の約959万8100台となった。このうち乗用車の売れ行きは商用車を上回り、7.08%増の761万3500台に達した。商用車の販売台数は、10.40%減の198万4600台となった。中国自動車産業は現在、1998年ぶりの低成長にあえいでいる。1998年上半期、中国の自動車販売台数は前年同期比0.69%増にとどまった。
業界関係者は、「中国自動車市場はすでに後退を始めており、実情はデータよりも深刻だ。各社がディーラーに過剰在庫を抱えさせているとすれば、実際の販売台数はさらに少なくなるはずだ」と指摘した。中国自動車工業協会は、通年の販売予想の下方修正を開始した。董秘書長はこのほど、「2012年の販売台数の増加率は、前年比で5-8%増にとどまるだろう」と述べた。董秘書長は年初、通年の増加率を約8%と予想していた。
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