
資料写真:東京大学の食堂
ヨーグルトサラダ、カレー牛、味噌汁、そして冷奴、志村真弓さんはセルフサービスコーナーから素早く自分の好きなおかずを選び、会計を済ませて食堂の空いている席に向かう。東京大学の駒場キャンパスでは、夏の午後に人が集まる場所のひとつがこの食堂である。「食べ物があって、タダで水が飲めて、ソファーでのんびりくつろげるから、大好き。」と彼女は言う。
東京には130以上の大学が存在するが、それぞれの食堂の特徴はなんと言ってもその「安さ」にある。更に今の少子化時代にあっては、多くの大学において「ものの良さ」や「環境美」も、学生を引き付けるための新しい方向性となっている。大学における食堂の重要性が増すにつれ、多くの大学ではそのメニューや味つけに心血を注ぐだけでなく、こだわりの新設備を導入し、食堂の雰囲気やサービスの向上に一役買っている。
◇人を呼び込むには、まずその胃袋から
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