8月1日現在、日本代表団の獲得メダル数は、金2枚・銀6枚・銅11枚となっており、金メダル数ランキングで12位につけている。現時点での獲得数は、大会前の金15枚、金メダル数ランキング5位という目標から、大きくかけ離れている。日本は柔道等、これまでの有力種目でメダル獲得を逃している。また中国とメダル獲得を争う種目でも、日本は不利な状況に立たされている。日本の選手とメディアは、「宿敵」中国をどのように評価しているのか。
体操男子団体 中国が苦境のなか金獲得
毎日新聞は、「王者は王者だった。体操界における中国の時代は、今後もしばらく続くだろう」と伝えた。
中国チームが最後のあん馬を終了すると、ミスを一つも犯さなかった陳一氷は右手を高くあげ、郭偉陽、張成龍の両選手も笑みを浮かべた。日本メディアは、「金メダルを再び獲得した選手たちは、その他のチームが競技を終了するのを待たず、喜びの余りコーチと抱き合っていた」と伝えた。
時事通信は、「本大会の中国体操男子は、4年前のホームで行った試合のような、圧倒的な勝利を収めることができなかった」と伝えた。たしかにその通りで、第一種目のつり輪で、中国は「宿敵」日本に大差をつけることができなかった。しかし中国は大きなミスを犯さなかった。特に中国が苦手とするあん馬で、「中国の3人の選手も転落しそうになったが、踏ん張ることができた」という結果になった。「失敗ゼロ」の中国、ミスを連発した日本が対照的だった。
日本メディアはまた、開幕式前に左手を骨折し不参加を余儀なくされたキャプテンの滕海濱にも注目し、「中国にも負傷者がおり、予選は6位通過となった。金メダル獲得の道は険しかったが、体操王国には優秀な選手が多かった」と伝えた。
日本のキャプテンとされる内村航平は試合後、中国の実力を「さすがだ」と評価し、「中国のキャプテンであった楊威が引退してから、日本は中国の後を追いかけてきたが、中国は確かに強かった。控えで出場した選手も、チーム全体の能力を損ねることはなかった」と述べた。
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