中国の有名な銅彫刻家の朱炳仁氏は代理人を通じて2日、日本・東京で記者会見を開き、中国の国宝「霊隠銅殿」の仏像4体が4月5-6日に日本・静岡県双子会議センターでの展覧期間中に盗まれたと伝えた。「霊隠銅殿」はギネス記録に認定された世界最高の銅殿で、今回の日本での展示は「霊隠銅殿」の仏像4体の初めて海外での展示となる。朱炳仁氏の代理人である陸寧氏は2日、中国側は静岡南警察署に通報済みで、日本の警察は捜査チームを結成して調査を進めていると述べた。仏像4体はいずれも銅で鋳造されたもので、高さ約45センチメートル、重さは約20キロ。闇市場での価格高騰から、ここ数年日本各地の寺院では仏像が盗まれる事件が頻発している。
浙江省と日本の静岡県との友好都市締結30周年を記念して、双方は4月5-6日に「浙江省-静岡県友好都市30周年名物展示会」を開催。静岡県政府の要請に基づき、浙江省の「霊隠銅殿」の仏像4体も日本で展示された。しかし展示終了時、「霊隠銅殿」の仏像4体が紛失していることを作業員が発見した。中国側はその場で設置企業の村山株式会社に対して通知し、現場で捜索を行った。また廃棄物の回収車を呼んで現場で全ての廃棄物を解体したが、何も発見できなかった。詳細を確認するために中国側は5月24日、中国上海の税関に対して返送した今回の展示会のコンテナ全てをスキャンするよう委託したが、仏像のような物は何も発見されなかった。このため、仏像が日本で盗まれたことが確認された。中国側は1日、正式に日本・静岡県南警察署に通報した。
|