今年上半期の国内自動車市場は昨年に続いて低迷したが、中国独自ブランドのメーカーをみるとその輸出業況はすこぶる順調だった。中国汽車(自動車)協会がまとめた完成車メーカーの輸出に関するデータをみると、上半期の中国の自動車輸出台数は48万7900台で、前年同期比28%増加した。うち5月と6月の輸出台数はいずれも10万台を超えた。「科技日報」が伝えた。
今年は、中国の自動車輸出台数が100万台を突破して前年比27.48%増加し、輸出額が174億7200万ドルに達して同59.37%増加する見込みだ。
だが現在の情況をみると、輸出が中国の完成車の生産・販売台数に占める割合は4.59%にとどまり、先進国の50%とは大きな開きがある。中国国際貿易促進委員会自動車産業分科会の王侠会長は先月31日に開催された中国自動車海外発展シンポジウムの席で、「中国の自動車輸出構造には目立った変化が生じているが、輸出モデルがコストパフォーマンスに基づくものから、バリューチェーン全体に基づくものへと変化する必要がある」と述べた。
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