中国海軍の護衛艦「煙台」が5日、ブルガリアのヴァルナ港に到着し、公式訪問を開始した。中国軍艦のブルガリア訪問は63年前の国交樹立以来初。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
「煙台」は現地時間5日午前10時、ヴァルナ港にゆっくりと入港。ブルガリア海軍副司令官、参謀長、賈力・駐ブルガリア中国臨時代理大使、華僑・華人300人余りの出迎えを受けた。
ブルガリア海軍副司令官は歓迎式典で「今回の訪問は両国海軍の交流において重要な歴史的意義を持つ」と指摘。「煙台」がアデン湾とソマリア沖で4カ月余りにわたり護衛活動を行ったことに深い敬服の念を表した。
海軍第11期護衛艦隊政治委員で「煙台」外国訪問指揮官の夏克偉海軍少将は「中国海軍は国連決議に基づきアデン湾とソマリア沖の護衛活動に積極的に参加し、大国の海軍としてしかるべき責任を担った。中国海軍は『調和ある海洋』構築の理念を堅持し、ブルガリア国民と軍に対する中国国民と軍の友情をいっぱいに積んで、ブルガリアへの初の友好訪問のために黒海の岸辺へやって来た。両国・両軍の友好的交流の歴史にとって新たな一章となるに違いない」と述べた。
賈力・臨時代理大使は「中国とブルガリアには伝統的な友情がある。双方の共同努力の下、近年各分野の交流と協力は不断に深まり、政治的相互信頼も不断に強化されている。これは軍事分野の協力にも現れている」と述べた。
夏克偉海軍少将ら中国側主要幹部は4日間の日程でブルガリアの軍・政府の主要幹部を訪問し、ブルガリア側の用意した行事に出席する。両海軍将兵は豊富で多彩な交流イベントを行う。「煙台」では甲板レセプションを催し、市民の見学を受け入れる。中国側将兵はブルガリア海軍基地、海軍学校、海軍博物館などの見学も行う。
「人民網日本語版」
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