8月7日、中国スポーツ代表団は連続金メダル3個獲得の喜びを味わっていると同時に、中国女子バレーボールと女子バスケットボールの2チームが同日敗北したという苦汁も嘗めた。この日、中国の獲得した金メダル総数は34個に達し(9日に至り、中国の金メダル総数は36個に上がっている)、アテネオリンピックの32個を上回り、海外で開催された五輪大会としては過去最高となった。
それと同時に、中国女子バレーボールと女子バスケットボールの敗退、中国の三大球技種目の全面的衰退は金メダル34個の強みと鮮明なコントラストを成している。この三大球技種目のうち、中国男子・女子サッカーチームと男子バレーボールチームはいずれもロンドン五輪への出場資格を手にいれることができなかった。ロンドン五輪参加チームのうち、中国男子バスケットは一勝もできず、歴代の世界大会では最悪の成績で終わった。中国女子バレーボールはアジアの宿敵である日本チームに敗北し、準決勝戦とは無縁となった。中国女子バスケットもオーストラリアチームによりベスト4から外される結果となった。
一度の五輪大会の成績でこれら全てが衰退したとの結論は下し難い。しかし、現時点における三大球技の成績は、確かに少々赤面させられるものがある。どのチームもその境遇は人それぞれだが、共通している一点はチームが端境期にあるということである。中国バスケットボールの姚明選手が引退後、チームはその核心とリーダー的存在を失い、多くの方面においてずば抜けた実力を持つ新人が欠如していた。中国女子バスケットボールも同様で、苗立傑と陳楠の両ベテラン選手も、年齢的に若くはないが、依然としてチームの「定海神針(ていかいしんじん、孫悟空の武器の如意棒に相当)」であった。中国女子バレーボールでも一流の予備的人材といえる選手の選出は困難である。
|