
元NBAプレイヤーの姚明は2011年7月20日に引退を発表し、輝かしいバスケットボール人生を終えた。過去1年間、姚明はユニフォームを脱ぎ捨てスーツを着用し、金融業界で自らの才能を発揮し始めた。姚明は2社のプライベート・エクイティ・ファンドを買収し、金融界の新たな有力者となった。東方早報が伝えた。
報道によると、姚明は2011年に黄杉股権投資基金管理有限公司(以下、「黄杉基金」とする)の設立に参与した。黄杉基金はスポーツ産業を主な投資目的とする、プライベート・エクイティ・ファンドだ。プライベート・エクイティとは、私募債の発行により資金を調達し、非上場企業に対して投資を行い、最終的に企業の上場等の手段により投資を回収する、一種の金融投資手段だ。
姚明は一定の訓練期間を経てから、スポーツ界を飛び出し、より大きなチャンスの探索を開始した。関係者によると、姚明は2011年6月に重慶渝富弘遠股権投資基金管理公司(以下、「弘遠基金」とする)を買い取り、再びプライベート・エクイティの領域に進出した。弘遠基金の投資分野は、姚明が先に買収した黄杉基金の範囲を上回る。姚明による弘遠基金の買収は、金融業界への本格進出のシグナルとされている。
弘遠基金を買収すると、「姚之隊」(姚明と関係者により組織されるチーム)は一連の計画を完了した。2011年7月、会社の董事会(日本の役員会に相当)の組織改編が終了した。「姚之隊」の中心的人物である章明基氏は弘遠基金の董事長(取締役会長)に、プロマネージャーの徐為民氏は総経理に、宋軒寒氏は副総経理に就任した。弘遠基金は2011年8月1日に経営を開始した。
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