考古学者の松藤和人氏(同志社大学教授)と菊池強一氏は20日、河北省陽原県の泥河湾旧石器遺跡群を訪れ、1週間にわたる実地調査を開始した。泥河湾盆地の古環境研究および旧石器時代中・後期遺跡の年代研究に向け、資料収集などを行う。新華社が報じた。
河北省文物研究所は2010年8月、同志社大学と共同で、泥河湾盆地における後期更新世中・後期の環境研究および旧石器時代遺跡の年代研究プロジェクトを立ち上げ、河北省文物局、国家文物局からのプロジェクト実施認可を得た。
翌年の2011年8月、同プロジェクトは正式に始動した。研究者らが遺跡の現場でサンプルを収集し、一部は日本に運ばれて検査が行われた。プロジェクト期間は3年間で、研究成果は中日双方が共有する。
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