中国商務部(商務省)、中国国家統計局(統計省)、中国国家外為管理局が30日に共同発表した「2011年度中国対外直接投資統計公報」によると、中国の2011年の対外直接投資純流出額は10年連続で増加を維持し、前年同期比8.5%増の746億5000万ドルに達し、記録を更新し世界6位となった。このうち8割は発展途上国に投じられた。新華網が伝えた。
同公報によると、中国の投資家が海外(177の国・地域、世界の国・地域の72%を占める)で設立した企業数は、2011年末の時点で1万8000社に達し、対外直接投資残高が4247億8000万ドルに達した。2011年末、海外で設立された企業の資産総額は、約2兆ドルに達した。
2011年は欧州・オセアニア・アフリカへの投資が増加し、北米に対する投資がやや減少した。2011年の中国の欧州への投資額は、前年比22.1%増の82億5000万ドルに達し、3年連続の高度成長を実現した。またオセアニアへの投資流出額は75.6%増の33億2000万ドルに、アフリカは50.4%増の31億7000万ドルに達した。一方で、北米への投資額は5.3%減の24億8000万ドルとなった。
統計データによると、海外で設立された企業の現地での納税額は、2011年に計220億ドルを上回った。またこれらの企業の従業員数は、2011年末時点で122万人に達した(外国人は88万8000人、発展途上国の従業数は10万人)。
「人民網日本語版」
|