
中国には漢民族をはじめとした合計56の民族があり、各民族の伝統、文化、習慣がそれぞれ異なっている。さまざまな少数民族固有の文化に触れることも中国観光の楽しみだと言えよう。今回は草原の魂、モンゴル族をご紹介する。
モンゴル族は主に内蒙古自治区に集中している。古来より草原を母なる大地と考え、遊牧生活をしてきた。木の骨組みをフェルトで覆う、「包(パオ)」と呼ばれるテントのような家屋に住む。現在は普通の定住用住宅に住んでいる家族も多いが、昔はほとんどが牧畜に携わっていた。社会の発展に伴い、彼らの就く職業も多彩になった。
それでも、民族の伝統的な祭りなどは現在もしっかりと受け継がれている。最も盛大なお祭りは旧暦のお正月、夏祭りのナーダムなど。祭りを通じて、モンゴル族の特色をよく理解することができるだろう。豊かで深みのあるモンゴル文化は、彼らの生活の重要な一部分である。
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