白髪頭に背中の曲がった杭州に住む江さんは今年76歳になる。江さんは40代の息子の後ろにぴったりと寄り添い、大学入学手続きに訪れた。警備員に何度も促された江さんはやっと立ち入り禁止のエリアから外に出て、懐からいくらかのお金を取り出すと慎重に息子に手渡した。
江さんによると、カナダ国籍の息子は留学生として交通大学の大学院に入学するという。「息子は長年国外にいて地理にも全く不慣れで、また多額の現金も携帯するので安心できない。だから一緒に来た。」江さんの息子は大学卒業後にカナダのバンクーバーへ行ったが、なかなか仕事がうまく行かず、将来外国でよい仕事に就けるように今回はレベルアップのために帰国して大学院で学ぶという。「ずっと息子には対人関係の能力が弱いと指摘し、多くの社会経験を積むようにアドバイスしてきた。こんなに高齢になっても子供の仕事の心配をするなんて、親心とはきりがないものだ」と江さんは感慨深げに語った。
「人民網日本語版」
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