
さて、物語の続きを始めようではないか。
やっとたどり着いた"待望の新居"のお話。
中国の物件というのは、賃貸であればベッドやソファなどの大きな家具から電気機器、カーテンまでが一通り据え付けられている。
ほぼ身ひとつで即日日常に戻れるステキ・システムなのだ。
しかし、分譲となると話は違う。
売られるのは間取りも決められていないただの「コンクリートの空間」であり、「箱」である。床から壁紙、間取りなどの大きな部分以外にも、便器や蛇口のひとつまで、内装は「箱」を買った後で買い手が整えることとなる。(もちろん、物件によっては最低限整えられている場合もある)