金融コンサルティング会社のwind資訊がまとめたデータによると、9月18日時点で、既に上場企業995社が第3期四半期の業績予想を発表している。うち、第3四半期の業績が前年同期に比べ、依然マイナス成長になるとの見通しを示したのは492社。業績が前年同期に比べ、10%―30%成長すると予想したのは111社で、うち業績が前期に比べやや増益すると見込んだのは47社に止まり、それ以外は第2四半期からの成長傾向を保っている。業界関係者は「既に発表された8月の国有企業の業績を合わせて見ると、現在の企業の業績は依然、減速傾向にあることがわかる。第4四半期、重点業種の業績低迷は続くと見られ、上場企業の業績の底探り局面は2013年まで続く可能性がある」との見方を示した。20日付中国証券報が伝えた。
◆業績の二極化進む
上場企業が発表した第3四半期の業績予想から、業績の落ち込みを予想している492社のうち、前年同期に比べた下げ幅が30%を上回ったのは360社、中でも初めて赤字となる、或いは赤字になる見通しの企業は61社で、業績の下げ幅はいずれも100%を超えている。業種別に見ると、業績が落ち込むと予想している企業は、化学工業・建築材料・不動産・設備製造・鋼鉄・非鉄金属などの周期性が強い業種で、赤字企業全体の90%以上を占め、周期性の強い業種の業績低下の傾向には尚も大きな変化は見られない。
データから、2012年1―8月、国有企業の利益総額は前年同期比12.8%減の1兆3790億9000万元だった。利益の前年同期に減少幅が比較的大きい業種は、化学工業・非鉄金属・交通・建築材料・石油化学などだった。財政部の関係者は先日、「データから見て、1―8月の国有企業の営業総収入の伸びは鈍化しており、コスト総額の増加は7カ月連続で営業総収入の伸びを上回り、利益の減少傾向は今後も続くと見られる。