中国と朝鮮は北京で26日、朝鮮羅先経済貿易区および黄金坪・威化島経済区の投資説明会を開いた。これは注目を集めてきた中朝経済区が、実質的な誘致段階に突入したことを意味する。同説明会によると、両経済特区では人民元・朝鮮ウォンが流通する予定だ。新京報が伝えた。
200社余りの企業と商会が同説明会に参加した。大型国有企業の他に、多くの民間企業と外資系企業が集まった。
◆世界規模の経済特区を建設
羅先経済貿易区および黄金坪・威化島経済区は、中朝が共同開発・共同管理を行う。中朝両国の最高指導者は2010年5月、本件について合意に達した。
羅先経済貿易区は朝鮮の東北部に位置し、吉林省琿春市やロシアに隣接しており、工業原料の生産、設備工業、ハイテク産業等の6大産業を重点的に発展させる。黄金坪・威化島経済区は鴨緑江の下流に位置し、遼寧省の丹東市に隣接しており、情報産業、現代設備農業、観光文化産業、衣料品加工業等を重点的に発展させる。
中国商務部(商務省)の陳健副部長は26日、「両経済特区の共同開発は、中朝両国にとって新たな試みであるが、順調に展開されている。中国側は現在までに、朝鮮側に向けて経済区の建設・管理人材を300人余り育成した」と語った。