日本では、ファッショナブルな制服に身を包んだキャビンアテンダント(CA)が「虹色のオーラをまとった天使」として持てはやされている。それだけではなく、「天使」の着用する制服もマニアの憧れだ。希少価値の高いものは絶版コミックのような人気ぶりで、大枚をはたいても入手は難しい。制服濫用によるイメージダウンを避けるため、日本の航空会社は制服にICチップを縫い付けるなど、支給制服の行方を厳しく管理している。こうした中、ネット上には模造品も出回っている。人民日報系の国際情報紙「環球時報」が伝えた。
▽制服マニアはやっぱり「CA」
世界を席巻する「制服ブーム」の発信地・日本では、ナースルック、ポリスルック、OLルックなどさまざまな女性職の制服に無数のマニアがいる。しかし「CAルック」はダントツの人気だ。ある意味、CAの制服は日本の航空業界の歴史が色濃く反映されており、「景気の良かった時代」に対する懐かしさを含んでいる。旅客機の利用が当たり前のビジネスパーソンにとって、CAの制服は性的な魅力だけでなく、家庭的な「温かさ」も併せ持つ。CAは日本女性の「しとやかさ」を象徴している、と感じる日本人男性は少なくない。ある日本の社会学者は、男性がさまざまな女性の制服に憧れを抱くのは、アダルトビデオ(AV)文化の延長というだけでなく、女性を支配したいという伝統的な男性社会心理の現れだ、と指摘する。多様な制服のなかでも、CAの制服はデザインが秀逸で、「高嶺の花」のゆえにマニアの憧れとなっている。
|